小児科の看護師として働くには、内科や外科とは違う仕事を覚える必要があります。
その中で一番大切な仕事は子供達の病気の観察です。
大人の場合は免疫力もありますし、痛かったり具合が悪かったりするときちんと医師や看護師に説明する事が出来ますが、小児の場合ではきちんと言葉で伝えることが難しい場合があります。
しかも小児の場合、免疫力が大人の場合と比べて弱いので急に進行してしまう場合も多いのです。
そのため、普段からバイタルチェックを行うなどしてきちんと観察する必要があります。
万が一急変してしまった際には医師にすぐに連絡を入れるのはもちろん、手術室などに緊急連絡を入れる事も小児科看護師の大切な役割です。
加えて、医療器具についても一つひとつ覚えることも重要です。
子供は大人と比べて体が小さいため、全ての医療器具が特別サイズとなっています。
そのような理由から別に使用法を覚えないと仕事ができないのです。
また小児の疾患だと入院している子供達だけでなく、保護者に対しても心理的なサポートが必要になる時があります。
親が取り乱している場合には、落ち着くように話をしてから病状の説明をすることが大切です。
小児科病棟では、クリスマス会や七夕などの季節の行事を定期的に開催している場合もあります。
このような楽しいレクリエーション企画は病棟看護師や作業療法士などが行なっており、本来の看護師の業務以外にもこのような仕事も時々考えておく必要もあります。
とはいえ、レクリエーションなどでの子供に楽しんでもらえることにはやりがいも感じることもできます。
大変な仕事ではありますが、充実して働くことができる診療科目と言えるでしょう。